大規模農場シムでおなじみGIANTS Softwareが内製エンジンをライセンス。レーシングシム「Project Motor Racing」も披露［gamescom］

　大規模農場シム「ファーミングシミュレーター」シリーズで知られるスイスのGIANTS Softwareが，15年かけて開発してきた内製エンジンを他社にライセンスし，新作レーシングシム「Project Motor Racing」も開発中であることを，gamescom 2024に合わせて明かした。

　「Project Motor Racing」については詳細が明らかにされていないが，開発を手がけるStraight4は，1980年代からゲーム開発を行ってきたイアン・ベル（Ian Bell）氏を筆頭に，2014年に閉鎖するまで「グランツーリスモ」シリーズを手がけたスウェーデンのSimBin Studiosの中核メンバー，さらにベル氏が率いた「Project CARS」で知られるSlightly Mad Studiosの開発者たちが集結し，制作が進められている新作だという。


　GIANTS Softwareが開発する「GIANTS Engine」は，2008年の「Farming Simulator」から長らく運用されてきたものだ。2024年11月12日にセガが発売する「Farming Simulator 25」で，ちょうど10世代目になる。前作ではパーティクル効果が導入されてグラフィックス面が大幅に向上したが，最新作でもフォッグの質感や水面の反射，機体のペイントシェーダ，ソフトシャドウなどのアップグレードが行われている。

　そうした恩恵を生んでいるのが，同エンジンというわけだ。


　話を戻して，「Project Motor Racing」では現在，（記事中に使用している）数点のスクリーンショットとティザートレイラーが公開されているのみである。画像を見るに，アメリカのコネチカット州にあるロードレーシングのべニューである「Lime Rock Park」の看板のほか，マツダやリスター・ストーム，TOYO TIRE，Mobile 1，さらにはJaguarやAlpineなどのロゴも散見される。

　多くのライセンスやシミュレーション性に富んだGTレーシングを生んできた気鋭の集団だけに，その出来にも期待できそうだ。

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